二十四節気・穀雨

穀雨

今日から穀雨の2週間が始まります。

「穀雨」は、春雨が百穀を潤し生長を促すことから名づけられた二十四節気です。
天からの恵の雨は土を潤し穀物に実りをもたらします。
茶摘みや種まき、早い地方では田植えも始まって、農家は忙しく大切な時期を迎えます。

立春から数えて八十八日目に当たるのが穀雨の終わり頃にやってくる「八十八夜」。この日につまれたお茶を飲むと無病息災に過ごせるそう。旨みや甘みたっぷりの新茶を飲めば気持ちもゆったり過ごせますね。

また、立夏の18日前となる4月17日から立夏前日の5月4日までは「春の土用」。
夏の土用では丑の日に「う」のつく食べ物を食べますが、春の土用は戌の日に「い」のつくものを食べるといいそうですよ。
今年の土用戌の日は4月27日。
「いちご」「いんげん豆」「いか」「いわし」「いなり寿司」などはいかがでしょう。

カブと豆のサラダ

カブ

カブは春と秋に旬があると言われます。 甘く煮るととろける秋カブに対して、生でも柔らかく食べられる春のカブ。
軽く塩をして、オリーブオイルで食べると美味しさが引き立ちます。身体を冷やさない性質のカブなら生でも安心。消化を助ける働きもある野菜です。

そら豆、インゲン、スナップエンドウ、グリーンピース。この時期旬を迎える青い豆の仲間は、疲労回復やむくみを改善させる働きがあると言われています。 味もさることながら、形も可愛い豆の仲間。

消化を助けると言われるセージを添え、パルミジャーノで塩気を足して、もりもり食べて元気を出しましょう!

薬膳での役割とレシピ

<補気健脾:元気を補って消化機能を健やかに保ちます>

①かぶは薄く切って軽く塩をふり、しんなりさせます。表面の塩を洗い流し、水気をふいてお皿に並べます。
②豆はさやから出して色よく茹で、冷まします。
茹でるお湯に塩を入れると沸点が上がり短時間で火が通るので色が鮮やかになります。また、茹で上がった豆は水にさらさずうちわなどであおいで冷ますとほっくり仕上がります。
③カブの上に豆を盛り、ほぐしたチーズ(パルメジャーノレジャーノなど塩気のあるハードなチーズが美味しいです)、セージをのせオリーブオイルを回しかける。適宜塩を添えて召し上がれ~!

<薬膳メモ>

かぶ温/甘辛苦脾肺/補五臓・消食
グリーンピース
スナップエンドウ
蚕豆
平/甘脾胃/補中・益気
チーズ平/甘酸肺肝脾/補陰・潤腸