七十二候・水泉動<しみずあたたかをふくむ>

しみずあたたかをふくむ

地中で凍っていた泉が融けて動き始める頃の七十二候。
地上では一番寒い季節ですが、冬至を境に地下では陽気が育ち始め、着々と春に向かっています。日差しの暖かさがどんどん力を増している事を実感できる頃でもありますね。

そしてお正月も10日を過ぎて11日は鏡開き。お供えしていた鏡餅を下げて、刃物を使わず小さく割っておしるこやお雑煮、かき餅やあられにします。お正月に硬いものを食べることは、「歯固め」といい年神様に長寿を祈る意味があるそうです。

ペールアクアまたは瓶覗

薄い薄い水色、わずかに灰味が加わったやわらかな水の色です。
「瓶覗(かめのぞき)」は藍色系統の最も薄い色で、染色の際に藍瓶に漬けてすぐに引き上げるから「瓶覗き」と呼ばれるようになったとされます。
また、水瓶に映った空のような色だから「かめのぞき」という説もあり、色の名前にも物語があることを思い出させてくれます。
冷たい氷の下でゆらゆらとわずかな温かさが動き出す様子を表しました。

design note

#a2d7dd(瓶覗)
#97bcc7
#657b9e
#ffffff(白)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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