雨水の色【桃色】

二十四節気・雨水

今日から二十四節気は雨水です。

江戸時代の『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」とあり、雪が雨に変わり、氷が水になる頃とされています。
実際には山は雪に厚く覆われていますが、力を増した春の日差しによってだんだんと厳しさが薄れていきます。

地方によっては春一番が吹き、潤った土から草木が芽生えはじめ、農耕の準備を始める目安ともされてきました。

雨水の色、桃色

雨水は例年3月4日頃までの2週間、3月3日の桃の節句もこの期間です。

厄除けの形代を川に流すことから始まったと言われる雛まつりは、水の豊かな雨水の始まりの日にお雛様を飾ると良縁に恵まれるという言い伝えも。

桃色は日本古来の色で、万葉集に「桃花褐(ももそめ)」という表現があるほど日本人に親しまれてきた色です。万葉集の頃の桃色は桃の花で染めた色を指したそうですが、現在ではピンク系の色を広く「桃色」と表現しますね。

女の子がいる家庭では、お雛様と一緒に桃の花と菜の花を飾った風景が春の原風景になるかもしれません。

design note

#f09199(桃色 ももいろ)
#e9dfe5(桜鼠 さくらねず)
#c97586(長春色 ちょうしゅんいろ)
#4e4f50

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
special elite
lumios typewriter tape