七十二候・竹笋生<たけのこしょうず>

たけのこしょうず

ニョキニョキとタケノコが生える頃の七十二候。

竹林の地面にひょっこり顔を出すタケノコ。竹の地下茎から出てくる若い芽のタケノコは、1日に1メートルも伸びると言われるほど成長スピードの早い植物です。柔らかく食べられるほんのわずかの間に収穫されたタケノコは、何にしても美味しいもの。

一口にタケノコと言っても種類は多く、一般的に店頭に並ぶ孟宗竹のタケノコの盛りは、関東では3月下旬から4月の初め頃です。
今の時期に旬を迎えるのは小ぶりであっさりした淡竹や、エグミが強い本格派の真竹のタケノコ。
北の国の春の味覚、根曲がり竹(姫竹)のタケノコはもう少し遅くて5月下旬〜6月ごろ。

晩春から夏にかけて旬を迎える寒山竹のタケノコは、身が柔らかく鮮度が落ちやすいレアなタケノコだそうです。
旬を追いかけて味わってみたいものです。

薬膳では、タケノコは体の熱を冷まして余計な水分を排出する働きを持つとされています。冷えやすい体質の人は食べ過ぎに注意して美味しい旬の味を楽しみたいですね。

青竹色 あおたけいろ

竹は日本の代表的な植物です。
どこででも見かけることができる竹は、乾燥させるととても強く、また細工が容易で、よくしなる性質を持っているため、様々な形に加工されて生活の中で盛んに利用されてきました。
日常に密着した竹は、伝統的な色の名前もたくさん持っています。

今日のメインのカラーは青竹色(あおたけいろ)。青々とした竹林の色です。
文字の色は、「柳煤竹(やなぎすすたけ)」と「老竹色(おいたけいろ)」、木のイラストは「藤煤竹(ふじすすたけ)」。竹カラーのグラデーションです。


他にも「竹」とつく色は「銀煤竹」「煤竹色」「若竹色」「肥後煤竹」など。竹カラーのバリエーションの豊かさが日本人の竹との距離を感じさせますね。

design note

#7ebeab(青竹色 あおたけいろ)
#5b6356(柳煤竹 やなぎすすたけ)
#769164(老竹色 おいたけいろ)
#5a5359(藤煤竹 ふじすすたけ)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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