七十二候・麦秋至<むぎのときいたる>

むぎのときいたる

秋に蒔いた麦が冬を越し、大きく育っで収穫を待つ頃の七十二候。

金色の穂が実るさまは「麦秋」と呼ばれる夏の季語です。黄金色の麦畑を吹き渡る強い風は「麦嵐」、雨のことは「麦雨」という、夏のはじまりの美しい風景を思い起こす言葉で表されます。

日本での麦の栽培の歴史は古く、弥生時代から小麦・大麦の畑作は始まっていたのだそうです。鎌倉時代には米の裏作として二毛作が普及し、大切な食糧として日本人を支えてきた麦ですが、収穫期が梅雨に重なるなど栽培に適さない気候でもあるため、現在は自給率が10%前後でほとんどを輸入に頼っています。

小麦の国内生産量は北海道が一番多く、ついで九州・関東となっています。
国産の小麦はうどんなどに適した中力系のものが多かったのですが、最近はタンパク質を多く含みパンに適した強力系小麦の栽培も盛んになってきました。

金色 こんじき

「麦」「夏」と言えばやっぱりビール!
ビールカラーの配色を楽しみました。

ビールを象徴する金色に白い泡、というベタな色合わせです。

クラフトビールに多い上面発酵のエール系のビールをイメージし、小麦を使った「白ビール」のヴァイツェンやベルジャンホワイトの薄い黄色は「淡黄 たんこう」、ローストした大麦から作る「黒ビール」のスタウトは「涅色 くりいろ」を選んでいます。

ホップの強いペールエールやIPA(インディアンペールエール)のイメージはやはり透き通った金色。色を見ているだけで喉が鳴りませんか?

design note

#e6b422(金色 こんじき)
#f8e58c(淡黄 たんこう)
#ffffff(白)
#554738(涅色 くりいろ)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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