七十二候・寒蝉鳴<ひぐらしなく>

ひぐらしなく

「カナカナカナ」とヒグラシがもの悲しく鳴き始める頃の七十二候。

晩夏のイメージが強いヒグラシですが、実際には6月ごろから9月中旬まで長い期間鳴き声を聞くことができる蝉です。
日の出前・日没後の薄暗いときによく鳴くため「日を暮れさせるもの」の意味の「ヒグラシ」と名前がついたと言われます。これから気温が下がってくると、日中でも鳴くようになるのだとか。夏の夕暮れになくてはならない音の一つです。

漢字の表記は蜩、茅蜩、秋蜩、日暮、晩蟬など。どの字をとっても美しく俳句に収まりそうですね。代表的な秋の季語です。

時刻表とお盆

父は国鉄職員でしたので、時刻表と懐中時計は必需品。
退職してからもずっと身の回りに置いていました。

子どもの頃から、いつも毎月の時刻表がそばにあったので、私も新聞のように当たり前に時刻表を眺めていたものです。ここから電車を乗り継いで、ここはこの船とバスで、1日のうちにどれだけ遠くまで行けるだろうか、などと想像したり、欄外に書かれた駅弁の名前を見て、どんな中身かを想像したり、今で言う立派な読み鉄です。

父が現役だった頃、夏休み期間は夏期輸送といってとても忙しく、家族で旅行に行けるのはいつもお盆すぎ、大体は8月20日を過ぎた頃でした。時刻表を読みこんで練りに練ったプランで電車に乗って旅行に行くのは毎年楽しみでしたが、台風でダイヤが乱れ計画通りにならないことも多く、7月に旅行に行ってみたいなあ、と思っていたこともありました。

私の夏休み後半の記憶には、時刻表が欠かせません。
父のスケッチの中で、この絵が一番父らしく思え、スケッチ集の表紙にしました。

父のスケッチを作品集にまとめた話はこちらの記事にまとめています。よろしければお読みください。

こちらは薬膳茶とおやつのシリーズ「熊猫薬膳茶房」のインスタグラムより。
エアコンのせいで身体の芯が冷えているようなときに食べたいさつまいもとずんだの餡のおだんご。おいもや豆、米のようなほくほく素材は、薬膳では胃腸を元気にする食べ物です。お腹のハリ予防に、香りのいいジャスミン茶をお供にして、胃腸の冷えを解消します。
これらの写真をまとめた本の記事はこちらです。よろしければお読みください。

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