デザイン筋トレ部・二十四節気七十二候

「かぞくの本」「ちいさな本」ともに、青い鳥書房で作る本は紙面のデザインにこだわりがあります。著者のみなさんの本づくりのお手伝いをするときにも、たくさんのデザインの中から好みを見つけて最高の一冊を作っていただきたいと思っています。

「デザイン筋トレ部」のコラムは、デザインの引き出しを増やすための配色やレイアウトのトレーニングとアウトプットの倉庫。

なんで筋トレなのか。

最近ジムで筋トレを始めました。運動とは縁のない人生だったのですが、御多分に漏れずコロナ太りで、体の上に一枚お相撲さんの皮を着ているようになってしまいました。これは外見だけではなくて、本当に分厚いコートを常に着ているような感覚で、首も肩も腕も動かすのがとても窮屈なのです。
誰に聞いても、リバウンドしないダイエットには筋トレが一番だそうなので、ジムに開設されている筋トレの教室に通い始めました。
週に1回、グループレッスンでダンベルを使った筋トレを教わります。

3ヶ月目ぐらいから見た目にも変化が出てきて、始めたばかりの時には重かったダンベルが物足りないと思うほどになってきました。「いくつになっても筋肉はつく」とか「筋肉は裏切らない」とか、そんな言葉を実感しています。
定期的に小さなトレーニングを積み重ねることで確実に前に進んでいくことは、還暦も近い歳になるととてもありがたいことに思えます。現状維持だけでも大変なのに、現状より進歩できるということは、小さな自信になりました。

デザインも、定期的にアウトプットしていかないと、引き出しの中身が増えていきません。
配色やレイアウトを常に意識して生活すると、インプットの量や質もどんどん変わってくるのがわかります。
「二十四節気七十二候」は、365日を24の節気と72の季節に分けた日本の季節の名前です。だいたい5日おきに(365日を72で分けるので)アウトプットしていく試みを、デザインの筋トレにしたいと思って始めました。
せっかく季節のお話ですので、季節にまつわることや五行陰陽に自然を捉える薬膳のことなどにも触れて、文章の筋トレにもしていく目論見です。

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