二十四節気・清明
今日から二十四節気は春分です。
すべてが清らかで明るく、生き生きとしたさまを表す「清浄明潔」という言葉を略した言葉「清明」。暦便覧に「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されるように、新緑が力強く芽吹き、爽やかな風が吹き渡り花が溢れる美しい季節です。
中国では、清明節はお墓まいりと同時に郊外を散策する日で、家中みんなでごちそうを持ってお墓に行くのだそうです。清明節は、「春節」「端午節」「中秋節」に並ぶ中国の四大伝統祝日で、全土の人が動く時期です。
よもぎ団子を食べたり、柳の枝を髪に挿したりと中国の各地方独特の風習があり、日本のお彼岸のようでもあります。春の美しい自然を楽しむという意味で「踏青節」とも呼ばれます。
沖縄の「清明祭(シーミー)」は、中国の清明節が伝わった墓前で食事をする年中行事で、重箱につめたご馳走を家族親類が集って楽しむのだそう。重箱には魚の天ぷら、昆布、かまぼこ、豚肉、あげ豆腐などウサンミと呼ばれる伝統食を詰めます。
清明の色、天色(あまいろ)
晴天の澄んだ空の色、「天色」。
「真空色(まぞらいろ)」と呼ばれることもある色です。
「てんしょく」と読む場合、生まれつき備わっている美しい顔だちを指すこともあり、全てが清らかで明るい季節にぴったりですね。
春分までの早春には、少し水分を含んだニュアンスカラーが多く使われましたが、この頃からはまた目に鮮やかなカラーが登場してきます。
design note
#2ca9e1(天色 あまいろ)
#a0d8ef(空色 そらいろ)
#19448e(瑠璃紺 るりこん)
#ffffff(白)
源流明朝SB
筑紫新聞明朝
special elite
lumios typewriter tape
読んでくれてありがとう