七十二候・菖蒲華<あやめはなさく>

あやめはなさく

あやめの花が咲き始める頃の七十二候。

「菖蒲(しょうぶ)」と書きますがこの七十二候では「あやめ」と読ませています。

「菖蒲」と「あやめ」は実は違う植物で、「菖蒲」はサトイモ科ショウブ属、端午の節句に浸かる菖蒲湯はこちらのショウブのこと。中医学では、香りにより意識をはっきりさせる開竅薬(かいきょうやく)として使われます。

一方、「あやめ」はアヤメ科アヤメ属の花で、イチハツ、カキツバタ、ジャーマンアイリスなどはみんなあやめの仲間。文字通り、花びらに文目(網目模様)のあるのが名前の所以です。
まぎらわしいのは「ハナショウブ」。こちらは「ショウブ」とつくけれどアヤメ科で、「ハナアヤメ」とも呼ばれます。

植生もちょっとまぎらわしく、ハナショウブやカキツバタは水中や湿ったところに、アヤメは乾いたところに育ちます。サトイモ科ショウブは水辺に自生します。

「いずれアヤメかカキツバタ」という言葉は、どれも美しくて優劣はつけられないという意味の慣用句ですが、外見が似ていて見分けがつかないという意味にも使われます。
植物に特別くわしいわけではない私が、まぎらわしいと思うのは仕方ないですね。

父のスケッチとコラボしました

今候より季節の投稿をリニューアルして、亡父のスケッチとコラボしてみることにしました。
一昨年他界した父は、後年絵を描くことが趣味でした。
本人は落書きだから、と言っていましたが、残されたスケッチブックは20冊以上(400枚以上の絵です!)。暇つぶしとは言え、よく描いたものだ、と感心します。
ただ捨てるにはしのびないと思い、スマホで写真を撮って写真集にまとめました。
植物の絵が多いので、季節の投稿に入れてみたいな、と思って今候から絵を入れたデザインにすることにしました。
本人も喜んでいると思います。推測ですが…。

青い鳥書房では、写真だけではなく絵画や書道などの作品、手芸や工芸などの立体作品も写真に撮って本にまとめる「かぞくの本」を作成します。
お任せもあり、ご自分での作成のサポートもあり。
作る方のご希望に合わせて完成まで伴走しますのでご安心ください。

こちらは薬膳茶とおやつのシリーズ「熊猫薬膳茶房」のインスタグラムより。
これらの写真をまとめた本の記事はこちらです。

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