七十二候・地始凍<ちはじめてこおる>

ちはじめてこおる

二十四節気・立冬の次候、「地始凍」が始まりました。
11月12日から16日頃がこの季節です。
読んで字のごとく木枯しが吹き、大地が凍り始める頃の七十二候。
夜の冷え込みが本格的になり、そろそろ冬のコートが欲しくなる頃です。

「大地が凍る」ことに気づくのは、寒い朝、霜柱を踏んだ時かもしれません。ザクッという感触はなんとも言えずに心地よく、キリッとした冬の空気とともに、引き締まった気持ちを運んできてくれます。
子どもの頃は霜柱の立つところを選んで歩いて靴をドロドロにし、よく母に叱られました。霜柱は、空気中の水分が凍って下りる霜とは違い、地中の水分が凍り土を押し上げてできるため、必ず頭に土の粒を乗せているのだそうです。
だから霜柱を踏むと靴が泥だらけになるのですね。叱ってくれた母を懐かしく思い出す七十二候です。

深く澄んだ空と霜柱のコントラスト

霜柱は夜中に冷え込み最低気温が氷点下になる時によく現れます。雲のないよく晴れた朝は放射冷却で空気がキーンと冷えますから霜柱が育つにはいい環境なんですね。

このパレットは、冬の朝の濃く澄んだ青と白のコントラストで作った、引き締まった気持ちのイメージです。深い青を地にすると、文字の白が一層潔く、際立って白く見えてきませんか?

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源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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