七十二候・半夏生<はんげしょうず>

はんげしょうず

半夏(はんげ・カラスビシャクのこと)が生える頃の七十二候。

半夏生は、かつて農家にとって大切な節目で、この日までに田植えを終わらせる目安でした。半夏生の5日間は農作業を休み、その土地ならではの夏を乗り切るための食べ物を食べたそうです。
小麦で作ったお餅にタコ、鯖、うどん、芋汁など地方によって半夏生のご馳走はさまざまですが、この日まで頑張った身体をねぎらう美味しいものばかり。

福井県では、半夏生に1匹丸ごとの焼き鯖を食べる風習があるそうです。
昔、お殿様が田植えで疲れた体を癒して暑さを乗り切るために領民に配ったことから始まったと言われる半夏生鯖。
鯖には疲労回復やアンチエイジングに効果的なDHAやセレン、タウリンやIPAがたっぷり含まれています。またこの時期の鯖は脂が少なくさっぱりと食べらるので、疲れた胃腸にも負担がなく、夏バテ防止にぴったりです。

「半夏」はサトイモ科のカラスビシャクの根を乾燥させた生薬で、吐き気どめや喉のつかえを取る漢方薬に使われます。毒があり、そのまま食材として使われることはありません。
美しい白い葉で人気のある「半夏生(ハンゲショウ)」は、ドクダミ科の多年草。葉の一部だけが白くなることから白と緑のコントラストが美しく、「半化粧」がその名の由来とも言われます。

鮎の絵だと思われます…

亡父のスケッチコラボシリーズの七十二候です。
鮎の絵らしきスケッチがあったので、半夏生の絵としてみました。
イワシのようにも見えますが、笹の上に置かれ、お腹がほんのり黄色いので鮎かと思われます。
本人にはもう確かめようがありませんので私の解釈で。

父のスケッチを作品集にまとめた話はこちらの記事にまとめています。よろしければお読みください。

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こちらは薬膳茶とおやつのシリーズ「熊猫薬膳茶房」のインスタグラムより。
「半夏生」のおやつは抹茶とココナッツミルクの琥珀糖。抹茶もココナッツミルクも暑さ対策の薬膳素材です。薬膳茶は春摘みの台湾烏龍茶、軽い発酵で甘い香りが特徴の夏にぴったりのお茶です。
これらの写真をまとめた本の記事はこちら。よろしければお読みください。

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