七十二候・蟷螂生<かまきりしょうず>

かまきりしょうず

蟷螂とはカマキリのこと。冬に木の枝に産みつけられた卵からカマキリが孵る頃の七十二候。

強い子孫を残すためには食べて食べて食べまくる一生を送るカマキリの女子。自分より大きな相手にも鎌を振り上げて威嚇してついには卵のお父さんであるカマキリ男子も食べてしまう、凄まじい生き方です。

バッタの仲間の中でもカマキリだけは柔らかい関節が多く、首や背中を曲げて振り返るような仕草もできます。英名は「praying mantis」。僧侶や預言者の祈る姿から付けられた名前です。悪役三昧、だけどひっそり祈りを捧げているカマキリ。

なんだか切なさを感じてしまいます。

若草色 わかくさいろ

緑色のカマキリと茶色いカマキリ。
秋になったら葉っぱのように茶色くなるものだと思っていましたが、体の色は生まれた時から決まっているのだそうです。成虫になってから色が変わることはないのだそう。
オオカマキリの場合、緑と茶色の割合は5:5で、同じ卵から生まれても違う色の兄弟がいることも普通なのですって。
枯れ草の多いところでは茶色いカマキリが多く、緑の草のところでは緑色のカマキリが多い、という説も、環境に適した色の個体が上手に生き残っている、ということなのですね。

design note

#c3d825(若草色 わかくさいろ)
#d8e698(若菜色 わかないろ)
#2e3309
#7b8d42(草色 くさいろ)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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