七十二候・雷乃発声<かみなりすなわちこえをはっす>

かみなりすなわちこえをはっす

遠くの空で、雷が鳴り出す頃の七十二候。

うららかな気候が一転、嵐のように風が吹いて雷が鳴り、雹や霰が降ることがあります。
春雷は「春の訪れを知らせるおめでたいもの」とされますが、できればこの時期、毎日がお花見日和だと嬉しいな、と思ってしまいます。

雷は、空気中の窒素を酸素と結びつかせ雨となって大地に降り注ぎ、稲の栄養となる、まさに「稲の妻」「神鳴り」です。立春後初めての雷は「虫出しの雷」、木にもぐりこんだ虫を外に追い出すと言われています。
春の雷は、実りをもたらす天からの贈り物でもあるのです。

黒紅(くろべに)

雷は古来より神様の姿で神話に登場してくる現象です。
あれほどの大轟音と閃光という派手な自然現象は他にありませんから、圧勝なのは納得です。
ギリシャ神話でのゼウス、ローマ神話のジュピター、バラモン教のインドラは雷神かつ最高神です。北欧神話のトール(マーベルではソーですね)はかつての最高神。
日本の神話時代、葦原の中つ国を平定したと言われる建雷命(タケミカヅチ)も雷神です。

私の雷神のイメージは、艶やかな黒髪、黒い瞳のイケメンマッチョ。そんなイメージの配色です。

design note

#302833(黒紅 くろべに)
#e7e7eb(紫水晶 むらさきすいしょう)
#a22041(濃紅 こいくれない)
#e8d3d1(灰桜 はいざくら)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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