きんせんかさく
二十四節気・立冬の末候、「金盞香」が始まりました。
11月17日から22日頃がこの季節です。
「金盞」とは金の盞(さかずき)に例えられた水仙の花のこと。春に咲くオレンジ色の「キンセンカ」ではありません。
実際にニホンズイセンが咲き始めるのは、もう少し寒さが進んだ頃で、雪の中に咲く姿が愛されて江戸時代には雪中花とも呼ばれていました。
水仙の学名はNarcissusといい、これはギリシャ神話のナルキッソスに由来します。ギリシャなど地中海沿岸が原産の水仙は、シルクロードを通って海を渡り、日本に流れ着きました。
「水仙」の名は、水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられた中国名そのままです。
欧米では「希望」を表す花。ウェールズの国章に使われるなど、水仙は世界中で愛されている花です。
雪の中にたたずむ金のさかずき
ニホンズイセンは白い花弁と中心の黄色い花冠のコントラストが美しい花です。すっと伸びた茎や葉と、温かみのある黄色の取り合わせがなんとも素敵。
冬の陽だまりに群生する白い水仙の姿をイメージしたパレットです。
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源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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