七十二候・朔風払葉<きたかぜこのはをはらう>

きたかぜこのはをはらう

二十四節気・小雪の次候、「朔風払葉」が始まりました。
11月27日から12月1日頃がこの季節です。

綺麗に紅葉した木は、北風が吹くたびに葉を奪われ、徐々に寒々しい姿になっていきます。
枯れてしまったように見えても、近くに寄ってみると、小さな冬芽が出始め春の準備が進んでいることがわかります。

「朔」は「はじめ」という意味の漢字です。昔は北の方角を子(ね)と呼び、子は十二支の先頭であることから、「朔風」は「北風」を表すようになりました。

「朔日」は新月の日のこと。旧暦では朔日が1日となります。新月は月の始まりであり「月立ち」が転じて、1日を「ついたち」と呼ぶようにになったのだそうです。

「朔風払葉」の配色は「朽葉色」 で秋のトーン

地の色は「黄朽葉色」と呼ばれる濃い黄色。木の下に積もる枯れ葉のじゅうたんの色です。銀杏の黄色はもう少し鮮やかですが、カサカサと音を立てて落ちてくるケヤキの小さい葉や、踏むとガシャっとなるプラタナスの葉の色でしょうか? 混じる赤はカエデやサクラ。赤い色は「赤朽葉色」、日の当たり方によって赤にも黄色にもなる葉っぱもあります。
重なる落ち葉の繊細なグラデーションは見事で、お散歩の目を楽しませてくれます。

文字の深い赤紫色は葡萄色。古くは山葡萄を「エビ」と呼んだことから「えびいろ」と読みます。

design note

#db8449(黄朽葉色)
#4e6527(葡萄色(えびいろ))
#d3a243(赤朽葉色)
#640125

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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