穀雨の色【花浅葱 はなあさぎ】

二十四節気・穀雨

今日から二十四節気は穀雨です。
「穀雨」は、百穀を潤し生長を促す春の雨。
この時期、天から降り注ぐ天は恵の雨、土を潤し穀物に実りをもたらします。茶摘みや種まき、早い地方では田植えも始まって、農家は忙しく大切な時期を迎えます。

立春から数えて八十八日目に当たるのが穀雨の終わり頃にやってくる「八十八夜」。この日につまれたお茶を飲むと無病息災に過ごせるそう。

穀雨が過ぎると、次の二十四節気は「立夏」となり、季節は夏に移ります。

穀雨の色、花浅葱(はなあさぎ)

「花浅葱」は露草を使って染めた緑がかって鮮やかな青色のことです。
「はなあさぎ」とは花色がかった浅葱色、という意味で、「花色」は鴨頭草(つきぐさ=今の露草)の花の汁を使って染めたことに由来します。

文字色は浅縹(あさはなだ)。藍染の一番薄い色で、奈良時代の衣服令では初位の朝服の色です。
コントラストが浅い2色の青を使い、春のしっとりした雨を表しました。

design note

#2a83a2(花浅葱 はなあさぎ)
#84b9cb(浅縹 あさはなだ)
#badcad(薄萌葱 うすもえぎ)
#ffffff(白)

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