七十二候・鴻雁北<こうがんかえる>

こうがんかえる

冬を日本で過ごした雁がシベリアに帰っていく頃の七十二候。

「鴻雁」の「鴻」は「ヒシクイ」と言う大型の雁を指し、「雁」は小型のものを指すそうです。昔から雁の姿に季節を感じてきた日本には「落雁(お菓子)」「雁が音(お茶)」「雁紋(柴田勝家などの家紋)」など「雁」の言葉がたくさんあります。

「よい知らせを運ぶ」「仲間の絆が強く頭がよい」と言われる渡り鳥の雁。V字の隊列を組んで4000kmの長距離飛行が始まります。

暁鼠(あかつきねず)

渡り鳥が、明け方の日の出前後に、一斉に飛び立って餌場へと移動する飛行を「モーニングフライト」、寝ぐらへ帰る夕方の飛行を「サンセットフライト」と呼ぶそうです。
太陽や星座の位置を頼りに行き先を知り、数万羽の仲間と綺麗な編隊を組んで飛ぶ姿は本当に美しいですよね。

春の夜明けの空のグラデーションの色から紫がかったグレーの「暁鼠」、薄い紫「半色 はしたいろ」、暁の色「浅緋 うすきひ」の配色です。

design note

#d3cfd9(暁鼠 あかつきねず)
#df7163(浅緋 うすきひ)
#a69abd(半色 はしたいろ)
#5b7e91(舛花色 ますはないろ)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
lumios typewriter tape

読んでくれてありがとう