七十二候・虹始見<にじはじめてあらわる>

にじはじめてあらわる

冬には見られなかった虹が姿を現わす頃の七十二候。

空気が潤いを帯び、陽の光が力強くなると、目に見えるようになってくる虹。雨上がりに、淡く浮かぶ虹はなんとも美しく、大人になってもおもわず声を上げてしまいます。

英語の「Rainbow」は雨の弓。名曲「Over The Rainbow」では、虹の向こうには信じていた夢がすべて叶う国がある、と歌われています。

虹の橋の向こうには、幸せしかない世界がある、と私も信じています。

虹色(にじいろ)

日本では虹の色は7色と言われますが、これは日本人特有の認識で世界の他の国々ではその色の数に違いがあります。
例えばアメリカやイギリスでは6色、ドイツや中国では5色、ロシアでは4色と考えられていて、日本と同じように7色と考えるのはオランダ・イタリア・韓国などの国なのだそうです。
色の名前を表す言葉の違いや、もしかしたら気候による見え方の違いもあるのかもしれません。

伝統的な日本の色の呼び名で「虹色 にじいろ」が表すのは、淡い灰味がかった赤い色。
紅花で染めたこの色は、見る角度や光線の具合によって貝殻のように青や紫がかって見えることがあることから虹色と名づけられました。
少し潤んだ空にかかる優しい色合いです。

design note

#f6bfbc(虹色 にじいろ)
#f8e58c(淡黄 たんこう)
#a2d7dd(瓶覗 かめのぞき)
#99ab4e(青丹 あおに)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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