立春の色【花葉色】

二十四節気・立春

今日から二十四節気は立春です。

冬至と春分の中間に当たり、昼と夜の長さを基準に季節を分けた場合、今日から立夏の前日までが「春」となります。江戸時代の暦便覧には「春の気立つを以って也」とされますが、実際には大寒から立春までは一年で一番寒い時期で、立春を過ぎると少しずつ春の気配を感じるようになる頃です。

二十四節気は立春から始まり、八十八夜・二百十日などの雑節は立春から数えます。
九星気学などの占いでは、立春から新しい年が始まると考えます。立春の前日の節分に豆をまくのは、前年の厄を払って新しい年の幸運を願う習慣。禅寺の門に「立春大吉」と書いた紙を貼ったり、中国では立春の日に春餅(チュンビン)を食べたりして春の訪れをお祝いします。

立春と旧正月は時期は近いですが別のもの。立春は太陽の運行に、旧正月は月の運行に基づいた暦により定められた日です。中国の春節は太陰暦でのお正月で、2023年は1月22日でした。

立春の色、花葉色

花葉色は少し赤味がかった黄色で、菜の花の花の色です。
日本古来の装束、「襲」(かさね)に用いられた色で、春の色とされます。
平安時代の皇族・貴族の衣服のマニュアル「装束抄(しょうぞくしょう)」には「経糸・黄色、緯糸・花山吹」との記載があり、縦糸を黄色、横糸を山吹色で織った「花葉色」は春の衣服と定められています。

菜の花が咲き始めると本格的な春の到来ですね。

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#fbd26b(花葉色 はなばいろ)
#ffffff(白)
#00a3af(浅葱色 あさぎいろ)
#a9eadf

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