二十四節気・立秋
暦の上では、今日から秋が始まります。
日差しはまだまだ強く、厳しい暑さが続きますが、朝夕のふとした風や空の色にだんだんと秋の気配が感じられるようになる頃です。
夕方にはどこからか秋の虫の音が聞こえ、柿の木には小さな青い実がつきはじめます。夏の中に少しずつ秋が忍びこみはじめる季節の境目。
「秋きぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集・藤原敏行)は平安時代の歌ですが、同じ季節の移り変わりが現代にもあるのですね。
中国の陰陽思想では、夏至に最高潮に達した「陽」の気は秋分に向かって勢いを落とし、変わりに「陰」の気が力を伸ばし始めます。秋分には陽と陰が地上付近で交代しますので、忍びこむ秋の気配はそのまま「陰」の気なのかもしれません。
スキットル
まだ私が結婚したばかりの頃、夫が父の誕生日にプレゼントしてくれた錫のスキットル。
鹿と狩人の彫り物のあるおしゃれなものです。
旅行の時はこれにウイスキーを入れて得意げにしていた姿を覚えています。
スケッチの中に、このスキットルの絵がありました。
歳をとってあまり出かけられなくなってからも、大切にしていてくれたことを知ってとても嬉しく思いました。
父の誕生日は8月の終わり、私にとっては秋の始まりにしっくりはまったスケッチです。
父のスケッチを作品集にまとめた話はこちらの記事にまとめています。よろしければお読みください。
青い鳥書房では、写真だけではなく絵画や書道などの作品、手芸や工芸などの立体作品も写真に撮って本にまとめる「かぞくの本」を作成しています。
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作る方のご希望に合わせて完成まで伴走しますのでご安心ください。
こちらは薬膳茶とおやつのシリーズ「熊猫薬膳茶房」のインスタグラムより。
少しずつ空気が乾き始める秋には、潤いを体が欲します。秋色のいちじくやチーズなどの乳製品、豚肉など、潤いを与えてくれる食材で作ったサンドイッチです。
これらの写真をまとめた本の記事はこちら。よろしければお読みください。
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