小寒の色【紅と金】

二十四節気・小寒

今日から二十四節気は小寒です。
寒さが最も厳しくなる期間「寒」はこの日から始まるので「寒の入り」と呼ばれます。「寒」は小寒から節分、つまり立春の前の日までの約1ヶ月間を指します。
お酒やお味噌お醤油などの「寒仕込み」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、雑菌が入りにくく気温の低い時期に仕込むと、熟成がゆっくり進み美味しい仕上がりになることから、発酵食品の仕込みを「寒」に行うことを言います。江戸時代は、お酒の仕込みは寒中に作る「寒造り」に限られていました。
「寒晒し」の寒天や凍り豆腐、魚の干物の「寒風干し」など寒くなければ作れない味が、日本にはたくさんあります。

小寒の色、紅と金

雪の中の紅い実に、少し早くなった日の出の太陽に照らされる木の枝を表す配色です。
お正月を過ぎて、太陽の力は日増しに力を取り戻します。2週間前の冬至の頃に比べると朝の空気の色合いは確実に力強くなっています。
江戸時代に書かれた暦便覧では、「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明されているように、陽の力は増すけれども逆に寒さも増してくるのが「寒」の時期。
寒さは厳しいけど、年末のような暗さはもう感じません。
春はもう間近です。

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