七十二候・草木萌動<そうもくめばえいずる>

そうもくめばえいずる

暖かい東風から、土や空気が潤いを得て、いよいよ草木が芽吹く頃の七十二候です。
地面からも木々の枝からも、盛んに萌黄色の芽が現れ始め、あっという間に野山がグリーンに覆われていきます。

陰暦の2月は別名「木の芽月」。
季節の変化に身体が追いつけないこの時期のことを昔から「木の芽どき」と呼んで、体調に気をつけるよう言われてきました。
年度の変わり目でストレスのかかる行事も多く、また気候の変化が大きいことから自律神経の働きが乱れがちになります。
睡眠リズムを整え、朝日を浴びる生活を心がけて春を気持ちよく楽しみたいものです。

「薄桜(うすざくら)」と「裏葉柳(うらはやなぎ)」

「草木萌動」の配色は桜餅と草餅の色。
薄いピンクに染まる桜をバックに、一斉に白い花をつける雪柳のイメージでもあります。
芽吹きとともに気持ちもウキウキしてくる、やわらかな配色になりました。

限りなく白に近い「胡粉色 (ごふんいろ)」は、雛人形の顔の色。焼いた貝殻から作られる白い絵の具の色です。

design note

#fdeff2(薄桜 うすざくら)
#c1d8ac(裏葉柳 うらはやなぎ)
#93b881(柳染 やなぎぞめ)
#fffffc(胡粉色 ごふんいろ)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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