七十二候・涼風至<すずかぜいたる>

すずかぜいたる

涼しい風が吹き、秋の気配を感じられる頃の七十二候。

実際には夏真っ盛りで、最高気温が体温を超える日もあり「涼風」と言われてもピンと来ません。が、夕方になると虫の声が聞こえるようになり、空の色が少しずつ濃く澄んで星の輪郭がはっきりしてきます。

オシロイバナの香りがふわっと香ってくる夏の夕暮れ、木々を抜ける風を浴びていると、切なく懐かしい思いでいっぱいになるのはなぜなんでしょう。これが秋なのかしら。

…と秋にセンチメンタルはつきものですが、これには理由があります。
日照時間が短くなり、暗い時間が増えてくる時期、夏の暑さとエアコンで乱れに乱れた自律神経は思いの外大きなダメージを負っています。
切ないぐらいのセンチメンタルですめばいいのですが、沈んだ気持ちが上向きにならない季節性うつに進んでしまうこともあるので放置は禁物です。

ゆったりお風呂に入ったり、朝日を浴びたりして自律神経をのびやかに解放することが大切です。
また、中医学では秋の「燥」の気は「悲しみ」に関連があり、体の潤いが失われると悲しみの感情が心を支配するようになってしまうと言われています。
秋に旬を迎える梨や葡萄、いちじくなどのフルーツは体に優しい潤いを与えてくれるもの。
秋の気配を感じたら、自分の体の声を意識するようにしてみるといいのかもしれませんね。

木々を渡る風

父の参加していた絵画サークルでは、きっと夏に写生に出かけることが多かったのだと思います。
市内の大きな公園やお寺、神社で描いたのであろう木々の絵がたくさんありました。
繁った葉を揺らして抜けていく風は、いくらか涼しいでしょうか。

父のスケッチを作品集にまとめた話はこちらの記事にまとめています。よろしければお読みください。

青い鳥書房では、写真だけではなく絵画や書道などの作品、手芸や工芸などの立体作品も写真に撮って本にまとめる「かぞくの本」を作成しています。
私どもにまるごとお任せもあり、ご自分での作成のサポートもあり。
作る方のご希望に合わせて完成まで伴走しますのでご安心ください。

こちらは薬膳茶とおやつのシリーズ「熊猫薬膳茶房」のインスタグラムより。
中医学では、汗をかくと水分やミネラルと共に「気」も一緒に失われると考えます。気を補う力の強い甘酒、熱を冷ましミネラル豊富なキウイ、潤いを呼ぶ豆乳は、夏バテ気味の身体にぴったり。米麹の甘酒に凍らせたキウイ、豆乳を加えて作るスムージーを夏のおやつにいかがでしょうか。
これらの写真をまとめた本の記事はこちらです。よろしければお読みください。

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