七十二候・雀始巣<すずめはじめてすくう>

すずめはじめてすくう

すずめが巣づくりを始める頃の七十二候。

土の中から虫が出てきて、すずめもようやくお腹いっぱい食べられるようになりました。枯れ草や枝を集めて器用に巣を作っていきます。

すずめのちゅんちゅん鳴く声は心和む朝の音ですが、2021年に環境省から発表されたデータによると、すずめの個体数は20年前の6割ほどに減ってしまい、将来的には絶滅危惧種に指定される恐れもあるのだそうです。
すずめが減ってしまった理由には、餌となる穀物の農地が野菜を作る畑に変わってきていることが挙げられています。
私たちが個人ですずめの環境を守ることは難しそうですが、できるだけ生態系を変えない意識だけでも持っていたいものです。

雀茶(すずめちゃ)

すずめは、日本ではほぼ全国で見られるいわゆるありふれた小鳥でした。
昔話の舌切りすずめや俳句、ことわざにもよく登場し、日本人の生活にはおなじみの鳥です。
「雀茶」と色の名前になっている特徴的な茶色の羽と黒っぽい帽子がなんとも愛くるしいすずめ。
すずめの帽子の色を「黒橡(くろつるばみ)」、草の色を同じく小鳥の色からとった「鶸色 (ひわいろ)」で表しました。

design note

#aa4f37(雀茶 すずめちゃ)
#544a47(黒橡 くろつるばみ)
#f8f4e6(象牙色 ぞうげいろ)
#d7cf3a(鶸色 ひわいろ)

源流明朝SB
筑紫新聞明朝
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