大暑

二十四節気・大暑

一年で最も暑い頃を指す季節の言葉「大暑」。この大暑が過ぎると、次の二十四節気は「立秋」となり暦の上では秋に入ります。

夏休みはこれからが本番ですが、夏至を過ぎてから日の入りが早くなったことを体感する頃でもあります。この頃から日の入りが一日1分の割合で早くなり始め、8月のお盆には夏至に比べると1時間も早く暗くなります。
ここのところの猛暑では夕方になっても気温が下がる実感がありませんが、空気や空が少しずつ変わる様子に暦と季節のリンクを感じます。

幸水梨や巨峰など秋の果物もスイカや桃の間に並び始めて、食いしん坊にも楽しい季節の到来です。

唐辛子

真っ赤っかに実った唐辛子はいかにも夏の象徴。
辛味成分が血行を促進し、お腹を温め、食欲を増進します。冷たいものを摂りがちな夏の季節に、ほんの少しの鷹の爪。夏野菜の漬物やスープに加えて少しだけピリッとさせると、お腹が冷えすぎるのを防ぎます。
夏には激辛、という人もいますが、汗をかくほど辛いものは弱りがちな胃腸に刺激が大きすぎます。夏に無理をしてしまうと、秋冬シーズンの体調に必ず響いてきますので、この時期は体を休めることを大切に過ごしたいものです。

今日のスケッチは、赤い唐辛子と小さなシーサーの置物。
父なりの暑さの表現だったのでしょうか。

父のスケッチを作品集にまとめた話はこちらの記事にまとめています。よろしければお読みください。

こちらは薬膳茶とおやつのシリーズ「熊猫薬膳茶房」のインスタグラムより。
「大暑」のお料理は夏おでん。暑さや湿気を追い払う冬瓜、とうもろこし、トマトを、滋養たっぷりの骨付き鶏肉と一緒に煮込みます。
これらの写真をまとめた本の記事はこちらです。よろしければお読みください。

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