七十二候・温風至<あつかぜいたる>
あつかぜいたる 亜熱帯から熱く湿った風が吹いてくる頃の七十二候。 西日本では、古くから南から吹く湿った風のことを「はえ」と呼びました。 梅雨の終わり頃に吹く強い南風を「荒南風(あらはえ)」といいます。梅雨前線に吹き込んで...
あつかぜいたる 亜熱帯から熱く湿った風が吹いてくる頃の七十二候。 西日本では、古くから南から吹く湿った風のことを「はえ」と呼びました。 梅雨の終わり頃に吹く強い南風を「荒南風(あらはえ)」といいます。梅雨前線に吹き込んで...
なつかれくさかるる 乃東(なつかれくさ)が枯れる頃の七十二候。 乃東は、青紫色の花穂をつけるシソ科の多年草で、一般的には「靫草 (うつぼくさ)」の名前の方がおなじみかもしれません。冬至に芽を出し夏至に枯れると言われ、周り...
うめのみきばむ 梅の実がふっくら成長し、黄色く色づいて熟しはじめる頃の七十二候。 万葉集にも多く登場するなど、古くから桜に並んで日本人に愛されてきた梅は、中国が原産ではじめは薬木として渡ってきたとも言われています。梅干し...
くされたるくさほたるとなる 水辺や湿地で蛍が舞い、飛び交う頃の七十二候。 暑さで蒸れて腐った草や葉から蛍が生まれる、と昔は信じられていたそうです。 綺麗な水と条件が整った環境でだけ育つことのできる蛍。蛍舞う風景は、都会に...
むぎのときいたる 秋に蒔いた麦が冬を越し、大きく育っで収穫を待つ頃の七十二候。 金色の穂が実るさまは「麦秋」と呼ばれる夏の季語です。黄金色の麦畑を吹き渡る強い風は「麦嵐」、雨のことは「麦雨」という、夏のはじまりの美しい風...
べにばなさかう 紅花が花の盛りを迎える頃の七十二候。 ベニバナ(サフラワー)は、アフリカから地中海沿岸を原産とし、平安時代に菅原道真が日本に伝えたとされています。日本では、お化粧に使う紅として、また布を真紅に染める染料と...